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独断と偏見による2010年展覧会ベストテン!

今年もあと数日となりましたが、このブログ最初の記事として独断と偏見による2010年展覧会ベストテンを選んでみたいと思います。

順不同です。でも、ほぼ開催順になっているかも。

ウィリアム・ケントリッジ展(東京国立近代美術館)

そういえば今年開催された展覧会だったんですね。すっかり去年あたりだと思っていました。随分前のことに感じる。ケントリッジについては事前知識がほぼない状態で見たのだが、とても面白かった。描線の痕跡を残しつつ動いていく、描いては消すアニメーションがリュミエール兄弟やメリエスなど初期映画の記憶を漂わせ、絵が動くことへの驚きに満ち溢れていて、逆に新鮮だった。

MOTコレクション 特集展示「岡崎乾二郎」(東京都現代美術館)

あかさかみつけシリーズやゼロサムネイルシリーズを一挙に見られたのは貴重な機会であった。特にゼロサムネイルシリーズはあれだけ作品数・画面の小ささでありながら、その多彩さには驚かされた。

長谷川等伯展(東京国立博物館)

初期の仏画から晩年の作品まで等伯の画業を一望のもとに見渡すことができて、画風の変遷などをたどることができた。

マイ・フェイバリット展(京都国立近代美術館)

コレクションのなかで「その他」に分類されたものを中心に、京近美全館を用いて所蔵作品を展示した展覧会。種別「その他」に焦点を当てることによって近代美術におけるジャンル・メディウムの固有性、自明さが疑問に付され、近代美術史とは別の物語が立ち現れてくる。河本信治氏による大胆極まりないキュレーションが魅力的。国立新美術館の「陰影礼賛」でもいくつか同じ作品が出品されていたのだが、そこでは作品が死んでいるように感じた一方、「マイ・フェイバリット」展では作品が様々な文脈に晒されていて生き生きとしているように見えた。

オルセー美術館展(国立新美術館)

「なんとか美術館展」というと、実際は有名な作品が数点だけという場合がほとんどだが、本当に名品ばかり来てしまったという稀な展覧会。ポスト印象派展と言いながら、ナビ派の作品が多く来ていたのも嬉しかった。

時の宙づりー生と死のあわいで(IZU PHOTO MUSEUM)

写真史家ジェフリー・バッチェンがキュレーションした展覧会。イメージとしての写真ではなく、触ったり身につけたりすることのできるモノとしての写真の存在に目を開かされた。写真や写真史を再考するヒントがここにあるのかもしれない。でも、個人的にはヴァナキュラー写真より「芸術写真」(語弊のある言い方ですが)にいまだ可能性を見たいのだが。

ゴッホ展(国立新美術館)

ゴッホの作品は強烈なものが多いので、ゴッホ展はとかく作品に頼ってしまいがちだと思うが、この展覧会はゴッホが影響を受けた先行世代や同世代の画家の作品や雑誌の挿画など、関連作品とゴッホ自身の絵画が丁寧に比較、並置されていて、好感が持てた。

泉太郎展(東京都現代美術館、神奈川県民ホールギャラリー、ヒロミヨシイ)

2010年は泉太郎の活躍も印象に残った。神奈川県民ホールギャラリーの個展も記憶に新しいが、MOTコレクションでの特集展示が特に印象深かった。ぱっと見ふざけているようにしか見えないかもしれないが、作家の一貫した思考のもとで作品が作られているということを再確認できた。

いみありげなしみ(東京国立近代美術館ギャラリー4)

東近美の常設2階のギャラリー4における展示は学芸員のユニークな視点や創意工夫が感じられて優れたものが多く毎回楽しみにしているのだが、今年は特にこの展示が興味深かった。支持体の上のしみにまで一旦絵画を還元して考えてみることによって新たに見えてくるものが様々あって、とても面白かった。他にこのギャラリー4で行われた展示では、「手探りのドローイング」や鈴木清展が印象に残っている。


2010年展覧会ベスト10は以上です。
結構十個に絞るのに苦労しました。バランスを考えて削ったりしてようやくこの形になりました。そういった意味では今年は結構面白い展覧会が多かったのかなと思いました。いわゆる企画展・特別展だけでなく常設展での工夫を凝らされた展示も印象に残りましたね。特に東京国立近代美術館のギャラリー4や東京都現代美術館のMOTコレクション。最後に、ここに掲載したもの以外に面白かった展覧会などを挙げておきたいと思います。

・レベッカ・ホルン展(東京都現代美術館)
・森村泰昌展(東京都写真美術館)
・ヴィンタートゥール展(世田谷美術館)
・私を見て!ヌードのポートレート(東京都写真美術館)
・手探りのドローイング(東京国立近代美術館ギャラリー4)
・橋本平八と北園克衛展(世田谷美術館)
・マレビトの会「HIROSHIMA-HAPCHEON:二つの都市をめぐる展覧会」
・フィッシュリ・ヴァイス展(金沢二十一世紀美術館)
・高嶺格「Good House, Nice Body ~いい家・よい体」(金沢二十一世紀美術館)
・ジェームズ・タレル「ガス・ワークス」(金沢二十一世紀美術館コレクション展)

来年もよろしくお願いいたします!
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